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【国外財産調書のこと知らなかったのかしら】




　直木賞作家で「金もうけの神様」と呼ばれた経済評論家・邱永漢きゅうえいかん氏（２０１２年に８８歳で死去）の遺産を巡り、
　邱氏の妻と長男、長女の３人が、東京国税局から相続財産など約２４億円の申告漏れを指摘されたことが、関係者への取材でわかった。


　相続した外国株を低く評価して税務署に届け、同株の配当金は申告していなかったという。

　過少申告加算税を含む相続税と所得税の追徴税額は計約９億円。

　国外財産調書を提出しなかった妻と長男は、通常より多く加算税が課された。３人は修正申告したとみられる。

　関係者によると、遺族３人は、邱氏から相続した香港の非上場会社の株式を、帳簿上の価格で約３５億円と申告。

　しかし、国税局からは、時価で約４３億円になると示された。

　邱氏の海外預金など約４億円分も申告しておらず、相続財産について計約１２億円の申告漏れを指摘されたという。


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